超人機メタルダー


さて、今日のお題は「超人機メタルダー」です(何だか斜字にしなければならないような気がしまして)。ケーブルテレビのファミリー劇場で再放送が始まりました。

めっきりテーマがZaurusから離れて久しいですが、今日も訳わからんジャンルに挑戦。えーと、まずは基礎学習。


ふんふん、確か聞いた話では企画段階でのタイトルは「マシンダー」。まんま「キカイダー」ですね。さすがにマズイと思ったのか、「超人機メタルダー」とタイトルを代えて登場したらしいです。

リアルでは、私が見出したのは、5、6話からだったと思うのですが、どうだったかなぁ?

しかし、こんなにも面白いとは思いませんでしたよ、ホントに。

知らない人はいないと思いますが、え?知らないって、ホント?

いけませんなぁ、こんなにも面白いドラマを見なくて、何を見るというのです、アナタ。


 さて、超人機メタルダーとは、随分以前に作られた、最後の特撮でした。

そう、何故に最後なのか?それは、そのスピリットにあるといってよいでしょう。特撮ならではの非現実的な設定、格好いい主人公及び敵役、格好いい主題歌&エンディング、芝居がかった悪の組織と特撮スピリットをふんだんに詰め込んだこの作品。

それでありながら、これまでの作品と一線を画するリアルな設定。


 まずは第一話。これで無事メタルダーが誕生します。

 あいや、違った。再起動されます。誕生したのは多分、昭和20年だと推察されます。そして第一話にしてメタルダーと対立する悪の組織(ゴッドネロス)の野望(世界征服ですな)が明かされます。

 メタルダーの存在を知る桑原コンツェルン総統は、美人秘書Kに命じ、「私を夜の闇に隠せ」といって、コンツェルン本社ビルを暗雲で覆います。それにどういう意味があるのかはわかりませんが。しかし、美人秘書達に名前ぐらいつけてやれよ。初めて美人秘書が登場したときのテロップが『美人秘書K』及びSだったのです、もぉ大笑い。

いいなー、美人秘書。わしにもくれ。

 しかし、古賀博士はどうして桑原のその野望を感じ得たのでしょうか?だからこそ米国から帰ってきたのでしょうが、そこんところの説明が全く抜け落ちています。ギャラが高いので一話でお亡くなりさせたかったのでしょうが。コンツェルン総統としての表の顔としては多分ずっと以前から出ていたでしょうし。いよいよ世界征服に討って出たなんて描写は一度として無かったですしね。


 この、悪の組織が、これまでの特撮の諸作品と違うところは、単に武力による世界制覇でなく、金銭による(経済的に支配する)という概念が出ている点でしょう。自分たちの所有するタンカーのみ守れば、そこに積まれている原油は高騰し、その利益は留まる所を知らないとか。

 平成ライダーに繋がるリアリティの概念が出てきています。しかし、リアリティだけでなく、ひどくいい加減な所があるのは見逃せない。メタルダーのボディはどうみても現代の各種基盤や部品で構成されているのですが、その部品の一点一点まで古賀博士が作ったのでしょうか?当時は真空管しかなかったはずなのに各種ICやLSIが見受けられます。大体、基盤の存在自体がおかしいと思いますしー。

 また、基地内部にあるモニターやマニピュレータ等にしても同様です。ブラウン管から作ったの?などなど。意地悪云えば切りがないですな。


 それに、よく考えると、メタルダーの記憶が丸でないってのもおかしな話で、試運転というか、完成した後動かさへんかったんか?動かした後また初期化したんかな?

あー、ツッコミ処満載なぐらい面白いです、素敵。

で、無理矢理再起動させられたメタルダーは全く過去の記憶がないため、あっさりクールギンにやられてしまいましたな。


で、以下次回。こいつはすごいぜ!