方言

 私は関西弁・京都寄りの言葉を普段使っていると思っている。

 今は大阪で暮らしているが、京都に近いこの辺りでも明らかに使われている言葉は京都風ではない。

 さりとて、京都弁でも無いのだが、就職で大阪に出て、明らかに京都と違うということを自覚した。

 京都のイントネーション・言葉は柔らかいし、独特の使い方をする、らしい。

 これは、大学時代に知ったのだが、京都人は形容詞を繰り返す。例えば、「寒い寒い」「ぬくいぬくい」など。

 ぬくい-は関西一般で使われているそうだが、このボヤボヤした音が京都らしくて私は好きだ。


 正直、いわゆる大阪弁はキツくてあまり好きではない。

 が、この前授業参観に行って驚いた。何と、大阪(府)では大阪弁で授業をするのだ。カミさんが引っ越してきた時も驚いたそうだが。

 大阪市内中心部や東大阪(いわゆるカワチ)や泉州ならともかく、比較的マシといわれる北部でも大阪弁は蔓延っている(当たり前だと言えば当たり前なんだけどね)。


 でも、大阪弁を意識して使うこともある。いや、別段ケンカとかではない(何メンチ切っとんねンとかいうのではありません)。電車に6人掛けのに5人で座っとるのがいた時とかね。

「ちょっとすんまへんな」などと言うとよろし。心にも無いことを言うには便利な言葉だ。本来6人(や7人)座れる席をエラソウにしとる連中に詫びる気持ちなどサラサラ無いのである。「人情の街大阪」などというのは誰が言い出したのか知らないが、幻想に過ぎない。別段特に人情味溢れている訳ではない。