老人問題について

たーちゃんさんが書かれていた高齢者についての記事を読んで、以前書き掛けにしていた文章を推敲してみました。


先日(2010年1月25日)今朝環状線外回りの遅れは、大和路線の無謀横断のためとの車内放送がありました。案内表示に「3分遅れ」との表示があったので、一つ早いのに連絡して止むなきを得ました。

このような事故の殆どは、只の無謀横断のためだと思いますが、先日あったのは、お年寄りが多分転倒して起き上がれずはねられたという痛ましい事故でした。

踏切で高齢夫婦?はねられ死傷…名古屋原文

 21日午前10時頃、名古屋市南区呼続の名鉄線踏切で、夫婦と見られる高齢者の男女が、東岡崎発犬山行き普通電車(4両編成)にはねられた。

 倒れた1人を、もう1人が助けようとしてはねられた可能性があり、愛知県警南署などで詳しい事情を調べている。

 同署や名古屋市消防局によると、男女とも重傷で病院に運ばれたが、女性は約1時間半後に、出血性ショックで死亡した。所持品から、男女は、同区に住む90歳代と80歳代の夫婦とみられる。

 運転士は「踏切で倒れている人を、もう1人が引きずり出そうとしていた」と話しているという。

(2010年1月21日12時41分 読売新聞)


…あえて、云います。批判を承知の上です。

高齢者が主原因である事故って多過ぎませんか?

人口の構成比で20%を上回るのでそのぐらいの比率は当然なのですが、「早朝に火事」とかいう見出しや、「横断中にはねられ」という見出しだと、「また老人?」と思ってしまいます。マスコミの誘導があるかどうかは知りませんが。本来、長生きされた方々をそんな風に思いたくなど無いのですが、自分の老いを意識されていない方が多いのでは無いでしょうか?


被害者が高齢者の時も、若い人なら手を着いて軽症で済んだものもあるでしょう。医療事故のようなものも、70、80代の人が多いように思います。体力のある若者なら回復してしまうものでも高齢者だと死んでしまうのでしょう。

死んでしまった老人の、その責めは、本当に被疑者ないしは原因と称される医療従事者が担うべきなのでしょうか?

不老不死など、そもそも不可能なものだという認識、人はいずれ誰しも死んでしまう存在であるということに目を背けているように思うのです。


私もいつかは老いさらばえる事でしょう。だから、今の老人の、存在が悪などというつもりはありません。しかし、現実として、その存在が若年層の足を引っ張っているという認識は持つべきだと思います。


「長生き」が地球を滅ぼす ― 現代人の時間とエネルギー ― (単行本)/本川 達雄 (著)

生物学者の立場から、現在の日本が抱える老人問題について書かれたとても良い本です。歌う生物学者として有名な本川先生は、元々好きだったんですが、この本でますます好きになりました。


…ところで、数年前に良く見たコピーに「アンチエイジング」というのがありました。この言葉も最近の風潮で、翻訳という言葉が無くなったかのようにカタカナで書かれていますが、何と、日本語に訳すのでしょう?

抗老?

 この言葉を初めて聴いた時に、「不老不死?」と思ったものです。しかし、そんなものは、少なくとも現在の科学ではありえません。見かけ上若く見せる技術(化粧)だと思います。だったら昔風にいうと若作り?

これって、ナチュラルメイクと同じで虚しいと思うのですよ。本当の若さは、体力もですし、精神もです。まあ、若くありたいと思っているだけ若いのかも知れませんが。

ただ、それでも確実に誰にでも訪れるもの、それが、「老い」であり「死」です。そうでないと新しい生命が生まれることもありえません。如何に老い、如何に生を全うするかということを誰もが考えるべきではないのか、そう思わずにはおれません。


そんなことを考えていたら、今日、読売新聞にあった記事です。

75歳以上「運転大丈夫」97%原文

過信は禁物…認知機能低下29%

 75歳以上の高齢ドライバーの97・2%が「自分の運転は大丈夫」と感じていることが、警察庁が実施したアンケート調査でわかった。

 ただ、昨年11月までに実施された認知機能検査では、高齢ドライバーの29%に記憶力や判断力の低下傾向がみられており、過信は禁物のようだ。

 調査は昨年11月16~27日、全国24都府県の自動車教習所で免許更新に訪れた75歳以上のドライバー4299人を対象に実施。

 運転能力についての質問には29%が「自信がある」、68・2%が「普通の高齢者と同程度」と回答。「自信がない」としたのは2・8%だけだった。

 運転の頻度については58・2%が「ほぼ毎日」と回答。運転中に危険を感じた経験は「ない」と「あまりない」が66・9%で、「よくある」、「ときどきある」の33・1%を大幅に上回った。運転の目的では、「病院」、「買い物」など生活上の理由が目立った。

 しかし、昨年6月から免許を更新する75歳以上に義務づけられた認知機能検査では、半年間に受けた約23万8000人のうち2・4%が「記憶力・判断力が低くなっている」、26・5%が「やや低くなっている」と判定された。このうち2人が免許取り消し処分を受けたほか、25人が公安委員会や家族の助言で免許を自主返納している。

(2010年2月4日 読売新聞)


↓自転車と関係無いですが、よろしければポチッとお願いします(_ _)。

にほんブログ村 自転車ブログ クロスバイクへ

コメントなどもお気軽に